「集団面接の予定が入ったので、押さえておくべきポイントを知りたい」
「個人面接と同じように振る舞えば良いのだろうか」
本記事では、このような悩みを解決していきます。
企業の集団面接は、基本的に個人面接と同じようにマナーを守れば問題ありません。その上で「集団面接ならでは」のポイントを把握していれば、選考の通過率を上げることができます。
そこで本記事では集団面接のマナーや注意点、面接当日の流れを分かりやすく解説します。
集団面接を控えている就活生はぜひ参考にしていってください!
集団面接と個人面接の違い
まずは「集団面接」にピンと来ていない方へ向けて、集団面接と個人面接を比較しながらポイントを押さえていきましょう。
集団面接 | 個人面接 | |
---|---|---|
メリット・嬉しい点 | ・回答を考える時間がある(2番手以降の場合)・他の応募者の回答から学べる | ・アピール出来る時間が長い ・他の応募者へ聞かれている恥ずかしさや緊張がない |
デメリット・嫌な点 | ・他の応募者と比較される・話す時間が短い | ・回答を考える時間がない ・自分だけが見られている緊張感 |
集団面接は、数名の応募者を同時に選考する面接形式です。指定された数名で面接会場へ入り、質問に対して順番に答えていきます。
集団面接のメリットは、他の応募者の受け答えや振る舞いから学べることや、話す内容を整理する時間があることが挙げられます。
一方で話していない時の振る舞いも見られているため、常に気が抜けません。
そもそも集団面接の目的は?
企業が集団面接を実施する目的は、多くの応募者と出会えることです。1度の面接で数名の応募者を選考するため、短い時間でたくさんの応募者に会えるメリットがあります。
応募者が殺到する企業の場合、一人ひとりと面接する時間を取るのは難しくなります。しかし書類だけでは採用を判断しきれないこともあるでしょう。
そういった時に集団面接なら、実際に多くの人に会って話を聞いたり、人柄を確認したりすることができるのです。
集団面接当日の流れ5ステップ
ここからは集団面接当日の流れを、以下の5ステップで確認していきましょう。
- 受付・待機
- 入室
- 面接
- 質問
- 退室
集団面接の流れやマナーについておさらいしたい方はぜひご覧ください。
①受付・待機
面接会場の建物の前に着いたら、身だしなみを軽く整えておきましょう。受付担当者も企業の社員であることが多く、既に面接が始まっていると思った方が良いです。
受付を済ませるのは、面接開始時間の10分前が最適だと言われています。あまり早すぎると面接の準備をされている途中で、迷惑がかかる可能性があるからです。
そして受付を終えたら、案内された場所で静かに待ちましょう。待ち時間は、受け取った書類や履歴書などに目を通しておけば、失礼に当たらず面接で慌てることもありません。
なお他の応募者と雑談したりスマートフォンを触ったりすると、印象が悪くなるので辞めましょう。
②入室
担当者による案内を受けたら、指定された人数で会場へ入室します。
先頭の場合はドアを3回ノックして入室し、最後尾の場合はそっと扉を閉じます。入室するのが何番目でも、面接官の方を向き一礼した後「失礼いたします」と一言添えて入室しましょう。
入室したら椅子の横に立ち、全員が入室し終えるまで待ちます。「座ってください」と声を掛けられるまで、立って待機するのがマナーです。
着席の合図があったら鞄を椅子の横に立てて置き、コートは鞄の上に乗せましょう。
③面接
面接では1つ質問されるごとに、指定された順で答えていきます。面接官の話をしっかり読み解き、的確に質問に応えるといった点では個人面接とやるべき事は同じです。
集団面接で注意すべきポイントは、他の人が話しているタイミングでも気を抜いてはいけないことです。面接が始まれば、常に見られていると思った方が良いかもしれません。
④逆質問
面接官が全ての質問を聞き終えたら、逆質問の時間が設けられる場合があります。逆質問に関しても個人面接と大差はなく、疑問を解決する場やアピールの時間と考えて良いでしょう。
ただ集団面接の場合、他の応募者が先に同じ質問をしてしまう可能性があります。質問は個人面接よりも多めに用意しておくと安心です。
印象の良い逆質問は、以下が一例です。
- 先程おっしゃっていた○○について詳しく教えてください
- 今から勉強しておくと良い分野や資格を教えてください
- 御社で活躍する人の共通点があれば教えてください
- 同じ職種の方の1日のスケジュールを教えてください
逆質問は勉強熱心さや企業への興味の深さ、面接官の話を聞いていたことをアピールできる機会ですが、他の応募者の時間を奪ってしまわないように、話はコンパクトにまとめましょう。
加えて公式サイトに書いている事を聞いてしまうと、企業研究の甘さに気付かれてしまいます。せっかくのアピールの機会が、マイナス評価にならないよう気を付けましょう。
⑤退室
面接終了の合図があればその場に立ち上がり一礼し、ドアに近い人から順に退室します。先頭の人は、ドアの前で面接官の方を振り向き「失礼いたします」と伝えた後に、再び一礼し退室します。
そして最後尾の人も振り返り、挨拶と一礼をして退出します。その時ドアは優しく閉める様に心掛けましょう。
集団面接ならではのマナーや注意点
ここからは集団面接ならではのマナーや注意点として、以下の6点を解説します。
- 身だしなみは基本を押さえる
- 最初の自己紹介が重要といえる
- 簡潔に話す
- 他の応募者の話を聞く
- 逆質問は積極的に手を上げる
- 面接が終わっても気を抜かない
個人面接との違いに注目しながら、確認していきましょう。
①身だしなみは基本を押さえる
身だしなみに絶対的なルールはありませんが、基本を押さえておけば問題ありません。就活では第一印象が重視されるため、パッと見た時に清潔感がある、好印象であることが大切です。特に集団面接で身だしなみが整っていないと悪目立ちしてしまいます。
好印象になる細かなルールはありますが、例えば以下の項目を確認してみて下さい。
- 髪の毛が顔にかからずしっかりと表情が見える
- 髪色は黒やブラウン(職種にもよる)
- シワや汚れのない服装
- 靴底がすり減っていない、汚れていない靴
- 明るく見えてナチュラルなメイク
- 口臭や歯のチェック
②最初の自己紹介が重要といえる
面接では最初の質問で「自己紹介をお願いします」と言われることが多いです。集団面接でも同様で、特に自己紹介で印象に残る応募者なのか見極められる可能性が高いでしょう。
面接の最初の質問である自己紹介は、第一印象の良し悪しに関わります。内容の濃さ以上に、明るさや自社で働いて欲しいと思わせることが重要です。明るい笑顔やはきはきとした話し方、面接官の目を見ることなどコミュニケーションの基本的なポイントを押さえるだけでも印象は大きく変わります。
③簡潔に話す
集団面接の場合、より簡潔に話すように意識しましょう。集団面接は数人の応募者と同時に面接の場を設けるため、1人だけ話し過ぎると協調性がないと判断されてしまうかもしれません。
自己紹介なら時間指定がない場合は1分程度で済ませ、また他の応募者が話す時間を参考にすると良いでしょう。
個人面接で話した内容を短縮して話せるように、事前に要約しておきましょう。
④他の応募者の話を聞く
集団面接では、他の応募者の話に耳を傾けるようにしましょう。面接官は話している人以外も見ている可能性があるため、下を向いてボーっとするのはNG。会話に対して軽くうなずく程度の反応があれば、聞いている姿勢が伝わります。
余裕があれば他の人の話を、自身の回答や逆質問に盛り込むと「しっかりと話を聞いている」「協調性がある」といった好印象に繋げられます。「○○さんと反対の意見になるのですが…」と一言添えるだけで、コミュニケーション能力の高さをアピールできます。
⑤逆質問は積極的に手を上げる
集団面接での逆質問はアピールできる絶好のチャンスのため、積極的に手を上げましょう。
そうは言っても、逆質問で何を聞いても良い訳ではありません。中でも福利厚生や給料の話は厳禁とされていて、印象を悪くしてしまう可能性が高いです。また調べれば分かる事を質問してしまうと、企業研究が浅く志望度が低いと判断されるため注意が必要です。
⑥面接が終わっても気を抜かない
集団面接が終わった安堵感から、帰りのエレベーターや通路で他の応募者との会話に盛り上がってしまう人がいます。面接が終わっても気を抜かずに、建物から出て少し離れるまでは常識的な行動を心掛けましょう。
またスマートフォンを見ながら歩くことも印象の悪さにつながります。建物から出るまではなるべく見ない方が良いでしょう。
まとめ:集団面接ならではの基本マナーを押さえて内定獲得を目指そう!
集団面接と個人面接は、面接当日の流れや目的、押さえるべきポイントが少しずつ異なります。
今回紹介した集団面接ならではのマナーのポイント6つを押さえて、自信を持って面接に挑んで下さい。