プログラミングスクールを受講する際、長期間の拘束や高い受講料の支払いが伴うため、「失敗したくない」と申し込みを躊躇する方がいるかもしれません。
かくいう私はプログラミングスクールの受講経験があり、今思うと「もっとこうすれば良かった」と後悔している部分があります…。
そこで本記事では、プログラミングスクール選びの失敗談や選ぶポイントなどを解説します。
筆者は以下のような実績があり、本記事の信ぴょう性は高いと自負できます。
- プログラミングスクール・TechAcademy [テックアカデミー]の受講経験あり
- ライターとしてプログラミングスクールに関する記事を約200記事執筆
プログラミングスクール選びの参考になる記事だと思うので、よろしければご一読ください。
【実体験】プログラミングスクールの失敗談
私がプログラミングスクールを受講したこと自体、「正解だった」とは言えないかもしれません。
TechAcademy [テックアカデミー]で1ヵ月半の間、バックエンド開発とフロントエンド開発を本格的に学んだのに、結局ITエンジニアを目指すことはなかったからです。
私は下準備が足りないままスクール受講を決断してしまったことが、失敗の原因だと思っています。
今ライターの知見に活かせているのは後付けの理由であり、その時の最善策は取れていません。
こうした実体験を踏まえて、これからプログラミングを学ぶ方がどのようにスクールを選ぶと良いのか、私なりにアドバイス出来ればと思っています。
詳しい失敗談は、次の見出しより1つずつ紹介していきます。
プログラミングスクールの受講が失敗だった理由
私がプログラミングスクールの受講が失敗だったと感じている理由を、次の4つから解説します。
- 学んだ後のプランが明確でなかった
- ほとんど知識がないまま受講した
- カリキュラムが合っていなかった
- スクールを比較しなかった
同じようにスクールの選び間違いをしないように、ぜひ参考にしていって下さい。
①学んだ後のプランが明確でなかった
私はプログラミングを学んだ後のプランをはっきりさせずに、スクールを決めてしまったことを後悔しています。
プログラミング学習において、目標を設定しそれに向かって学ぶことは大前提。
私は学んだ後フリーランスになるのか、ITエンジニアとして転職活動を行うのかはっきりと決めないまま、プログラミングスクールで学び始めました。
受講修了後もキャリアプランは定まらず、結局本当に目指したい道がITエンジニアではないと気付きました。
②ほとんど知識がないまま受講した
私はほとんどプログラミング知識がない状態で、スクールの受講を決めました。
受講申し込みをする前、オンライン学習サイト「Progate」と「ドットインストール」を進めてはいましたが、それ以上に踏み込んで学習はしていません。
今思うと、プログラミングスクールの受講を決める前に書籍を借りて基本知識を学び、色んな言語を試してみて何が作りたいのかを見極め、Webサービスを1つ作ってみる段階まで独学すれば良かったと後悔しています。
いきなり料金の高いプログラミングスクール受講を決めずに、独学で試せることはたくさんあります。
③カリキュラムが合っていなかった
テックアカデミーのカリキュラムはテキスト形式で、私にとって難易度が高かったです。
カリキュラムの最初の方は比較的簡単でスラスラ進められたのですが、後の方はテキストを読み込むのに必死でした。
プログラミング初心者の場合、動画形式や図解が多いカリキュラムの方が理解しやすいでしょう。
④スクールを比較しなかった
私はプログラミングスクールを決める時、テックアカデミー1校のみの無料体験を利用して受講を決めました。
今考えると、複数のスクールを比較して最善を見極めるべきだったと後悔しています。
テックアカデミーに対して大きな不満はありませんが、もしかするとさらに自分に合っていて料金が安いスクールがあったかもしれません。
1校だけで決めてしまうと、カリキュラムやサポート内容、料金などの相場が分からないままとなってしまいます。
プログラミングスクールの失敗しない選び方5ステップ
プログラミングスクールの受講経験とITライターとしての知見を踏まえて、ここからはプログラミングスクールの失敗しない選び方を次の5ステップで解説します。
- 学習目的を明確にする
- 学ぶプログラミング言語を決める
- プログラミングスクールを数校ピックアップする
- 無料カウンセリング・体験を利用する
- プログラミングスクールを決める
①学習目的を明確にする
プログラミング学習を始める前に、学習目的を明確にしましょう。
学習目的が決まっていないと、その後の学ぶプログラミング言語や方向性が決められません。
学習目的とは、例えば以下のような内容です。
- ITエンジニアとして就職したい
- フリーランスとして生計を立てていきたい
- 趣味でWebサイトを作りたい
書籍やWebサイトから情報を集めた上で、どの道に進みたいのか自己分析をしっかり行いましょう。
今は目的が曖昧の方でも、プログラミングスクールを決める前には明確にしておきましょう。
②学ぶプログラミング言語を決める
学習目的と一緒に決めるべきとも言えますが、何を作りたいのか、何のプログラミング言語を学びたいのかを決めましょう。
プログラミング言語の種類は幅広く、例えばWebアプリ開発ならJava、Webサイトの見た目を作るフロントエンド開発ならJavaScript、Webサイトの見えない部分を作るバックエンド開発ならRubyやPHPなどがあります。
作りたいものから選ぶのはもちろん、プログラミング言語の習得難易度や、世の需要の高さから絞るのもひとつの手です。
需要の高さで言うと、例えばPythonはAI分野で今後の伸びが期待できたり、Javaは求人数が多く仕事に困らなかったりします。
③プログラミングスクールを数校ピックアップする
学ぶプログラミング言語が決まったら、気になるスクールを数校ピックアップしましょう。
プログラミングスクールの選び方は後で紹介しますが、料金やカリキュラム、サポート内容などからあなたに合ったスクールを見極める必要があります。
複数のスクールを比較することで、各スクールのメリットデメリットに気付き失敗せずに選べます。
④無料カウンセリング・体験を利用する
興味のあるプログラミングスクールを絞れたら、無料カウンセリングや無料体験を利用しましょう。
公式サイトや口コミは参考程度に、実際に担当者の話を聞き教材を試してみて下さい。
カウンセリングでは不安に感じていることを全て解消できるように、事前に質問を考えておきましょう。
⑤プログラミングスクールを決める
カウンセリングや教材の体験からプログラミングスクールを比較し、実際に受講する1校を決めましょう。
最後まで学び続けられるのか、十分なサポート体制があるのかなど色々な観点から総合的に判断すると、失敗するリスクが減ります。
評判が良く受講実績の多いスクールだけで選ばず、あなたに合ったスクールなのか見極めて下さい。
プログラミングスクールを選ぶポイント
プログラミングスクールの選び方に迷う方へ向けて、ここからはプログラミングスクールを選ぶポイントを以下の6つから解説します。
- 到達レベル
- 料金
- カリキュラム・受講形式
- ポートフォリオ制作の有無
- 転職・案件サポートの有無
あなたに合ったプログラミングスクールを見つけて下さい!
①到達レベル
カリキュラム習得時の到達レベルは、プログラミングスクールによって大きく異なります。
プログラミングスクールは基本的に初心者レベルのスキルしか身に付かないと言われていますが、中には「稼げるプログラミングスクール」として仕事に直結するスキルを習得できる所や、1年かけてしっかりと学ぶ所もあります。
どちらにせよ、企業は後のポテンシャルに期待して採用されているのでしょう。
②料金
プログラミングスクールを選ぶ際、まず目が行くのが料金ではないでしょうか。
金額の上限はあると思いますが、サポート内容やカリキュラム、受講期間を確認しコストパフォーマンスが高いスクールを選ぶと納得できると思っています。
また料金に関しては、教育訓練給付金制度が対象のスクールを選ぶとお得に学ぶことができます。
そもそも教育訓練給付金制度とは、国が新しいスキル習得を応援する制度で、受講料の最大70%を負担してくれます。
テックアカデミーならエンジニア転職保証コースや機械学習の基礎が学べる「Pythonコース」などが対象なので、ぜひ検討してみて下さい。
③カリキュラム・受講形式
プログラミングスクールを選ぶ際、カリキュラムの内容を確認しましょう。
カリキュラムが動画形式なのかテキスト形式なのか、また課題提出がどれくらいあるのか、ポートフォリオ制作がカリキュラムに組み込まれているのかなど、確認すべき点はたくさんあります。
また受講形式の確認も必須で、教室利用とオンライン受講と併用可能なスクールがあります。
オンライン制のプログラミングスクールなら、地方や海外に住んでいても学習することができます。
④ポートフォリオ制作の有無
カリキュラムに、ポートフォリオ制作が組み込まれているプログラミングスクールを選びましょう。
ポートフォリオは転職活動や案件獲得を進める上で、あなたの名刺代わりになります。
初心者の場合、現場経験をアピールできないので、応募者のスキルを判断するためにポートフォリオは重要な要素となります。
プログラミングスクールでプロ講師の添削を受け、企業への応募準備を行う必要があるのです。
⑤転職・案件サポートの有無
プログラミングスクールを選ぶ際、転職支援や案件サポートの有無も確認しておきたいところです。
ITエンジニア求人は即戦力になる経験者が優遇されることが多く、初心者の転職活動は決して簡単ではありません。
プログラミングスクールで転職支援を受けると、初心者歓迎の求人紹介や、IT転職のプロがサポートをしてくれます。
独学で転職活動をするよりも、圧倒的に有利に進められるでしょう。
また副業やフリーランスの場合、初回案件のサポートや仕事の取り方などを実施してくれるスクールもあります。
まとめ:プログラミングスクールを失敗せずに選ぶなら正しい手順で進めよう!
私の失敗談から最も伝えたいのは、勢いでプログラミングスクールを受講せず、まずは独学するべきだということです。
そもそも「プログラミング学習が続けられるのか」「本当にITエンジニアを目指したいのか」を判断する前にスクール受講を決めてしまうと、後悔する可能性があります。
今回紹介した学習手順で、リスク少なく学習を始めてみてはいかがでしょうか。